2024年2月 ザ・グレートカブキさんのトークショーを皮きりに、約20年ぶりにプロレス観戦を再開した。
その第1回目は、2024年7月13日 女子プロレス団体マリーゴールド両国大会
『MARIGOLD Summer Destiny 2024』
なぜ第1回目に女子プロレスを選択したのか⁈
それには理由がある。
実はその2年前、プロレス好きの友人からの誘いで、一度だけ、ある男子の団体の試合を見に行っている。
試合の感想としては、ストロングスタイルあり、お笑いありの試合形式ではあったが、昭和のプロレスファンである僕の心に響くものは正直、何もなかった。
まず第一試合の新人選手が、試合終盤、普通に大技を使うことに驚かされた。新人選手は基本的なレスリングを試合で展開するものだと思っていたが、その考えは今では古いのかも知れない。
中でも一番違和感を覚えたのは、メインで勝利した選手がマイクを持ち、ひとり語りを始めたことだった。レスラーのマイクアピールが好きではない僕でも、次の試合への布石をうつためのものならまだ理解できる。
だが、この日のマイクアピールは、何を言わんとしているのかわからないもので、内容が全く頭に入って来なかった。
『これは僕が好きだったプロレスではない・・・』
時代を経て、かつて熱狂したプロレスが形を変えてしまったのだ。
昭和ファンが惚れ込んだ「女子プロレス」の衝撃
きっかけは、自宅で何気なく見ていたYoutubeチャンネル神取忍チャンネルだった。
ミスター女子プロレスこと神取忍率いるLLPW-X軍(神取忍 井上貴子 里奈)と、対戦相手マリーゴールド軍との記者会見を見ていた僕は、そのやり取りにクギづけになった。
バチバチの記者会見の場での大乱闘!!
『これは面白そうだ!!』
プロレスなので仕込みの記者会見であることは分かっている。
しかし、この記者会見を見たとき、昭和のプロレスファンである僕には、大いに響くものがあった。
マリーゴールドの所属選手のことなど何もわからない。セミファイナルもメインも誰が出るのかさえ知らなかった。でも、どうしてもこのLLPW-X軍の乗り込む第3試合だけが見たくなった。
そこで遠征の予算を考えて、一番安い二階自由席のチケットを取得することにした。
そして夜は渋谷で行われる、お笑い芸人のライブ「忍者が出るライブ」にも行くことにして、東京行のプランをたてた。

34年ぶりの両国国技館

実に34年ぶりの両国国技館。前回は二十歳の夏、新日本プロレスの大会だった。
当時仕事の為に短期滞在していた新宿西落合のアパートから新日本プロレスに電話をして、当日券の販売を確認してから出かけたことをおぼえている。
中に入ると何もかもが懐かしかった。二階自由席に座るとリングがぐんと下の方に見える。
なんだか、ワクワクが止まらない。お腹が空いたのでとりあえずロビーに出て助六寿司を購入した。

LLPW-X軍の入場にシビれる
ビッグマッチ、『MARIGOLD Summer Destiny 2024』は、第0試合から始まり、さまざまな演出を挟み、あっという間にお目当ての第3試合を迎えた。
まず青コーナーLLPW-X軍の入場。神取忍の入場テーマ曲 竜童組の『GET IT BACK』とともに、両サイドに里奈、井上貴子を従えた神取忍が入場するシーンで瞬時に僕は圧倒された。
周囲をにらみ倒して入場する 漢・神取忍のオーラが半端ない。
『うわぁ、こんなカッコいい入場みたことない・・・』
その姿は、とてもこの年に還暦を迎える人とは思えない迫力だった。
赤コーナーのマリーゴールド軍が入場するのを待たずして、もうすでに入場だけで勝負は着いているも同然だ。
試合は開始早々、両軍入り乱れての闘いで始まり、途中場外乱闘も繰り出された。これは昭和のプロレスファンである僕にとっては、たまらない試合展開であった。



途中ヒヤリとしたのは、桜井麻衣が技のダメージでリング下で動けなくなってしまっていたことだった。プロレスで起こる事故は恐い。しばらくして息を吹き返し、戦線復帰したので安心したが、本当に何事もなくて良かった。
試合は15分33秒 方エビ固めで里奈が石川奈青からスリーカウントを取って勝利した。
そして試合終了後のマイクのやり取り
試合直後:試合終了のゴングが鳴った後も、高橋奈七永選手と神取忍選手は互いの髪を掴み合って激しく睨み合う。井上貴子選手が割って入り、両者を引き剥がす。
神取 忍(マイクを握り)
「奈七永、顔じゃねーよ。そうだろ? わかっただろ皆も。顔じゃねーんだ。面白かったよ、一言言っちゃって……道場はな、もういいわ! おう、しっかりとマリーゴールドが、自分の手で! 掴んでいく! それに、きっと意味があるから」
高橋奈七永
「ああでもな、神取、顔じゃないって? 貴婦人のパラダイスロックのお味はいかがでしたか?」
神取 忍
「プロレスは受けるもんです。プロレスは受けなきゃ!」
マイクのやり取りが絶妙でいい。マイクは長々と話すために握るものではない。
この日、この試合を観戦したことで僕が見る対象は完全に「女子プロレス」へと舵を切った。
本当はメインの試合まで観戦したかったが、セミファイナルに出場する林下詩美が入場したところで、お笑いライブの時間がせまって来たため、両国国技館をあとにする。
セミファイナルに出場するためアメリカから帰国していた イヨ・スカイもメインで対戦するのジュリアとSareeeのことも、この時は何もしらなかった。
ただ 「女子プロレスが熱い」ことだけは肌で感じた体験だった。
大会概要
- 大会名: MARIGOLD Summer Destiny 2024
- 開催日: 2024年7月13日(土)
- 会場: 両国国技館
- 観衆: 3,058人
試合結果(全試合)
- 第0試合:シングルマッチ(10分1本勝負)○瀬戸レア (8分23秒、体固め) 南小桃●
- 第0-2試合:タッグマッチ(10分1本勝負)△天麗皇希 & 後藤智香 (時間切れ引き分け) ビクトリア弓月 & 田中きずな△
- 第1試合:タッグマッチ(15分1本勝負)野崎渚 & ○CHIAKI (8分40秒、片エビ固め) マイラ・グレース & ゼイダ・スティール●(※技名:ダーク・ウルフ)
- 第2試合:初代スーパーフライ級王座決定戦(30分1本勝負)○翔月なつみ (14分51秒、変形横十字固め) 松井珠紗●※翔月が初代スーパーフライ級王者となる。
- 第3試合:マリーゴールド vs LLPW-X(20分1本勝負)神取忍 & 井上貴子 & ○NØRI (15分33秒、片エビ固め) 高橋奈七永 & 桜井麻衣 & 石川奈青●(※技名:ローリング・キック)
- 第4試合:初代ユナイテッド・ナショナル選手権王座決定トーナメント準決勝(20分1本勝負)○青野未来 (24分14秒、エビ固め) MIRAI●
- 第5試合:初代ユナイテッド・ナショナル選手権王座決定戦(30分1本勝負)○青野未来 (10分13秒、回転エビ固め) ボジラ●※青野が初代ユナイテッド・ナショナル王者となる。
- セミファイナル(第6試合):シングルマッチ(30分1本勝負)○イヨ・スカイ (23分1秒、片エビ固め) 林下詩美●(※技名:ムーンサルト・プレス)
- メインイベント(第7試合):初代マリーゴールド・ワールド選手権王者決定戦(30分1本勝負)○Sareee (25分48秒、レフェリーストップ) ジュリア●(※技名:フィンガーブリーカー)※Sareeeが初代ワールド王者となる。
プロレスお父さん

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