伊藤蘭ちゃん『Don’t Stop The Music vol.2』レポート

伊藤蘭

昭和のアイドルグループ「キャンディーズ」 解散宣言が報じられた1977年、そして解散した1978年、僕はまだ小学校低学年だった。 なんとなくではあるが、当時、後楽園球場で行われた解散コンサートのテレビ報道の記憶が残っている。

「普通の女の子に戻りたい」

そう発言して解散したキャンディーズではあったが、やがてランちゃんもスーちゃんも女優として復帰を遂げた。 「蘭咲きました」とスズキのスクーターのCMに出ていたことだけは、微かに覚えている。

だが、僕にとって伊藤蘭という女優としてのその後の活躍は、ほとんど記憶になかった。

普段あまりテレビを観ないこともあり、それほど興味を持っていなかったため、失礼ながらその存在を完全に忘れていたのだ。

そんな僕が40年以上の時を経て、伊藤蘭という存在を思い出すことになる。 きっかけはSNSだった。

何気なくInstagramを見ていると、突然、伊藤蘭ちゃんのアカウントが表示された。 そこには僕がフォローしている昔のプロレスラーが、毎回「いいね」を押しているのが見えた。

「ランちゃん、かわいい…!」

画面に映し出されるランちゃんの姿はあまりにも美しく、まさにアイドル時代のランちゃんのままであった。 そして、いま再びライブのステージに立っていることを知った。

「一回でいいからランちゃんのライブを見てみたい」

いつしか僕はそう思うようになっていた。 チャンスは待っているだけではやってこない。

まずはプレイガイド(チケットぴあ)の無料会員に登録し、お気に入りアーティストにランちゃんの名前を登録した。

これで出演情報が入ってくる。あわせてSNSを活用した情報収集も忘れなかった。

情報集めを始めたころはライブツアーの開催はなく、演劇の舞台に立たれていたようだ。 どれくらいの期間、待ち続けただろうか。ついにその時がやってくる。

251015174208969 KT Zepp Yokohama

『Don’t Stop The Music vol.2』

本来は2025年7月に開催予定だったが、ランちゃんの腕の怪我により10月に振替公演となったライブだ。 2025年10月15日、KT Zepp Yokohamaで開催されたライブに、僕は初参戦することになった。

当日はあいにくの雨。 横浜の地理に疎い僕は、雨の中スマホを見ながら会場を目指した。 途中、水たまりに足を突っ込んでしまったのだろう。スニーカーの中まで水が染み込み、靴下までびしょ濡れになっていた。

「参ったなあ…」

途中のコンビニでタオルを購入し、意気消沈しながら会場に到着。 開場時間は過ぎており、オフィシャルグッズを求めるファンで賑わう物販コーナーを尻目に、僕は自分の座席に着いた。

まず靴下を脱ぐ。そしてスニーカーの中に購入したタオルを突っ込み、水分を吸い取らせた。 気持ちが少し落ち着いたところで、ロビーに出てみることにした。

そこで目にした光景に、僕の世界観は一瞬にして切り替わったのだ――。

全キャン連(全ラン連)のみなさん

そこにいたのは、カラフルな法被(はっぴ)を着込み、キャンディーズのロゴが入ったタオルを掲げて記念撮影をするオジサマ方だった。

なぜだろう。その光景を目にした瞬間、僕の体の中にカーッと熱いものが込み上げてくるのを感じた。 大人になってからは、ずっと忘れていた感覚。子どもの頃、地元のお祭りで感じたあの高揚感にも似た、不思議な感覚だった。

「みんな少年に戻ってるじゃん!」

当時55歳だった僕よりも、おそらく10歳近く先輩と思われるオジサマ方が、少年のような笑顔で集まっている。 その熱気にすっかり呑み込まれた僕は、スニーカーの中がびしょ濡れになっていることなんて、もうすっかり忘れていた。

そこはまさに、かつてのキャンディーズファンたちの同窓会会場となっていたのだ。 年代は違えど、僕もその同窓会に出席している気分でなんだか嬉しい気持ちになった。

そんな楽しい同窓会の雰囲気を味わったところで気持ちを切り替え、会場に着いた時とは全く違う高揚感で再び席に着いた。 周りを見渡すと仕事帰りだろうか、ビジネスマン風の方も続々と席に着いている。

そこで感心させられたのは、ファンのマナーの良さだ。 座席に着くため人の前を通るとき、手を軽く出して「前、失礼します」のポーズをしている人が普通にいる。

普段よく行くプロレス会場ではあまり見かけない、とてもスマートで心地よい光景だった。

益々良い気分に浸っていると、会場のあちこちから「ランちゃんコール」が聞こえ始めた。 どうやらライブ開演前のこのコールは、ファンの間での恒例行事のようだ。

そしていよいよ、オープニングを迎える。

スポットライトがあたるステージに映し出された、ランちゃんの華麗な姿。 そして、初めて聴くキャンディーズのナンバー(インスピレーションゲーム)

「ランちゃん、かっこいい……!」

僕のハートは一瞬で撃ち抜かれた。

ライブ当日まで「一回見てピンとこなかったら次はやめよう」なんて思っていたことが嘘のようだ。

「ランちゃん、次も絶対にまた来ます!!」

オープニング曲の途中で、僕は心の中でそう叫んでいた。

ランちゃんの洗練されたパフォーマンスは、とても70歳を迎えた女性とは思えないほどの輝きに満ちており、まるで超一流の芸術を鑑賞したかのような深い感動を与えてくれた。

僕は、この日から完全なる「ランちゃんファン」になった。

人生は何が起きるかわからない。55歳にして70歳のアイドルを好きになった。

でも年齢なんて関係ない。

ランちゃんは、永遠のアイドルなのだ!!

シニア世代も安心!ライブを120%楽しむためのポイント

ランちゃんのライブに参加して感動したのは、パフォーマンスの素晴らしさだけではない。私たちシニア世代のファンにとって、非常にありがたい配慮があった。

それが、**ライブが始まって1時間ほど経過した頃に用意されている「休憩タイム」**だ。

僕が普段よく通うプロレスの大きな大会などでは、熱狂のあまりノンストップで試合が続き、途中でトイレに行きたくなってもタイミングを逃してしまうことがよくある。その点、ランちゃんのライブは途中でしっかりと休憩を挟んでくれるので、体力面でもトイレの面でも本当に安心して楽しむことができる。

ワンドリンクの裏話とトイレ対策

ライブハウス公演(Zeppなど)ではお馴染みのワンドリンクサービスだが、ここで一つ、僕なりの小さなこだわりがある。

今回、入場時にワンドリンクがついているのだが、僕はあえてアルコールを注文しなかった。理由は単純、「ライブの途中でトイレが近くなると困るから」だ。せっかくのランちゃんのステージを1秒たりとも見逃したくない一心での選択だったが、これが大正解だった。ペットボトルの水を注文して水分補給はしつつも、お酒はライブが終わったあとの「お楽しみ」にとっておくのが、シニア参戦のコツかもしれない。

初参戦の反省:ペンライトは絶対に持っていくべし!

そして、これからライブに行く方に声を大にして伝えたいのが、「オフィシャルペンライト」は絶対に持参したほうがいい鑑賞必須アイテムだということだ。

初めて横浜公演に参戦した僕は、ペンライトを持っていなかった。周りのファンの方々が色鮮やかなペンライトを振って会場の一体感を作り出している中、持っていない僕はほんの少しだけ寂しい思いをしたのだ(笑)。

これを教訓に二回目のライブからはオフィシャルペンライトを持参してライブを楽しんでいる。

伊藤蘭ちゃんのライブチケット情報について

「一度生でランちゃんの歌声とステージを体感してみたい」と思った方は、まずはチケット情報をチェックしてみよう。

ライブのチケット価格は公演によって異なるが、プレミアムなライブなどでは指定席 15,000円+システム手数料といった形になっている。

チケットの購入や事前の詳細確認には、大手プレイガイドの**チケットぴあ(伊藤蘭ページ)**などを活用して、最新情報のチェックをしておくのがおすすめだ。チャンスを逃さないためにも、まずは情報を確認してみてほしい。

プロレスお父さん

 

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